Grisham の Testament を読み終えました

あの「依頼人」「ザ・ファーム」「レインメイカー」「ペリカン文書」の著者である John Grisham の 'The Testament' を読み終えました。これらのどの映画もDVDで見たことがありましたから、わくわくして読み始めました。著者自身も弁護士でもあるため、法廷や訴訟を扱ったものはお得意なのですね。

testament とは、LONGMAN現代英英辞典によると、

a legal document that says who you want your money and property to be given to after you die

とあります。要するに法律上有効な財産に関する遺書なのですね。

アメリカの大富豪の Troy Phelan は3人の離婚した元妻と、その妻たちとの間にあわせて7人の子供がいました。
彼らは、一般的に考えて、Troy Phelan の死後の相続人です。
彼らは、Phelan に富があるために、またPhelan の財産をあてにするがために、人間として堕落してしまっています。
Phelan は彼らをひどく嫌っていました。Phelan は何度も遺書を書き換えていますが、最後の遺書に弁護士立会いのもと署名した直後、投身自殺します。最後の遺書の内容に従って、弁護士たちが動き始めます。

遺書の内容とは、 
*自分の死後一ヶ月は遺書の内容を相続人たちに知らせない事。
*その相続人たちには、Phelan の財産はほとんど渡らない仕組みになっていること。
*元妻と子供7人以外の、非嫡出子である娘にほとんどの財産を渡す事。
*その娘を探し出す事。 
等、記載されていました。

この Phelan という人物は、自分の元妻や子供たちを全く信用していません。
子供たちは、最後の遺書では、自分たちにはお金が入ってこない仕組みになっているとも知らず、借金が残っているにもかかわらず、ポルシェを2台買ってしまう者がいたり、家を買う契約を結ぶ者がいたり、・・・等々、遺産相続の額も決まらないうちから、お金を使いまくります。

その元妻や子供たちについている弁護士たちも、成功報酬としての自分の取り分を常に頭の中で計算しています。

さて、故人の遺志に従って、まず、指定された娘 Rachel を探し出さなくてはなりません。

どこにいるかもわからない、Phelan の実の娘を探しだすのに指名されたのが、 Nate O’Riley です。Nate は、所謂バリバリの弁護士ではなく、2度家庭は持ったが、2度とも失敗し、しかもアルコール中毒で入院し、税金も滞納している、弁護士の資格も剥奪されそうな、もう何も失うものはない弁護士です。

相続人に指定された Rachel Lane Porter は南アメリカの奥地、ブラジルとボリビアの国境近くで、 World Tribes missionary ( 宣教師 ) をしているということしかPhelan の遺書には書いてありませんでした。

彼女は医師として原住民のためにひっそりと生きていました。実の父親が大富豪の Phelan である事を知っていて、ある意味において父親を嫌って、お金に執着しない生き方をしていました。電話もなく、郵便も利用できない事はないけれど、直接迅速に届ける事のできない奥地で、現代社会から逸脱するかのように生きていました。

この物語は、遺産をめぐる骨肉の争いがテーマにあるのではなく、もちろんそういうことも交えつつ、Nate が Rachel を探し出し、遺書に署名するよう説得をする過程で、また彼が Rachel を知った事で、さまざまな問題を抱えた Nate が、人間として生き生きと復活していく心の過程が巧みに描かれています。

残念な事に、Rachel は最後にマラリヤで亡くなってしまいます。
さぁ、膨大な遺産の行方はどうなるのか?これはあえてここでは書かないでおきます。

読み始めは、人間関係や舞台設定を把握するのに結構時間がかかりましたが、途中からは物語に引き込まれ、本当にあっという間に読み終えました。

流石、Grisham ですね。

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  • 渡辺元蔵相:万事塞翁が馬:青山

    Excerpt: 11/13には、<資格試験受験者や合格者の経済問題:生涯学習>と書きました。試験を合格してからの方が、参考書に一行も書いてないことを、失敗を通じて学ばされます。面と向かって言われると、腹が立ちますが、.. Weblog: 資格試験受験者用@お役立ち情報館 racked: 2006-11-16 00:43